探求のタネを見つけよう!異学年交流で深めるテーマ設定のヒント
5月1日(木)のHRの時間に、普通科2年生と3年生の探究コースが合同で学ぶ「異学年交流授業」を実施しました。今回のテーマは、探求活動の最初の重要なステップである【テーマ設定】についてです。2年生と3年生が一緒に、身近な疑問から探究を深めるためのワークに取り組みました。
今回の授業で大きく取り上げたテーマは、現代社会の重要な課題の一つである『異常気象』です。しかし、「異常気象」という言葉だけでは扱う範囲が広すぎるため、どこから手を付ければ良いか迷ってしまうことがあります。そこで、ロシアの民芸品「マトリョーシカ人形」のように、大きな問題を一つずつ分解し、より具体的で探求しやすいテーマへと掘り下げていく【マトリョーシ化】という手法を用いて、グループワークを行いました。
グループに分かれた生徒たちは、まず『異常気象』という大きなテーマに対して、各自で自由にアイデアを出し合うブレインストーミングを実施。その後、それぞれの意見をもとに活発な話し合いを行いました。
3年生は、これまでの探究活動で培ってきた経験を生かし、2年生に積極的に質問を投げかけたり、グループの意見をまとめたりする様子が見られました。 また、ワークの最後に行った、自由に語り合う座談会では、進路や勉強に関する悩みに対してアドバイスを行う生徒たちの姿が見られ、お互いにとって貴重な学びの機会となったようです。
授業後、生徒たちからは次のような感想が寄せられました。
- 「テーマを決めてみんなで話し合うのは、面白くて交流も深められてとても良かった。」
- 「今後もこのような活動をぜひ行ってほしい。」
- 「3年生から困っていることや勉強方法などのアドバイスをもらえて、改めて頑張ろうという気持ちになった。」
今回の異学年交流を通して、3年生にとっては、自身の学びを後輩に伝えることで理解がより深まる貴重な経験となり、2年生にとっては、先輩たちの経験から今後の学校生活を送る上で役立つヒントを得る良い機会となったようです。
今後もこのような学年を超えた交流の機会を続けていけると良いですね!